ごあいさつ

高崎音楽祭2013 開催にあたって

高崎音楽祭委員会会長
高崎商工会議所会頭　原浩一郎

　高崎音楽祭は今年で24回目となります。高崎市制90周年の1990年から、高崎の新しい都市文化の創造と高崎の新しい息吹の情報発信を目指して、毎年秋に開催しています。

　高崎には、クラシック、ロック、ジャズ、ポップス、吹奏楽など様々な音楽が根付いています。そんな「音楽のある街　高崎」のシンボリックな事業がこの高崎音楽祭です。毎年、高崎音楽祭ならではのオリジナルのコンサートやクオリティの高いエンターテインメント性溢れるライブなどを開催しています。

　今回の高崎音楽祭2013では、そんな「音楽のある街　高崎」が生んだ実力派のソリストが顔を揃え、群馬交響楽団、日本を代表する指揮者・現田茂夫さん、人気シンガー・藤澤ノリマサさんと共演する「スペシャルシンフォニックナイト」を開催します。また、4日連続で様々なジャズを楽しんでいただく「TMF JAZZ 4DAYS」、高崎駅前でヨーデルやジャズ、ロックなど音楽を身近に楽しんでいただく「高崎音楽市場」、高崎映画祭との連携による高崎電気館の復活など、華やかで賑やかな事業を多数予定しています。

　また、今回の高崎音楽祭は“まちなか”での開催をテーマにしています。群馬音楽センター、高崎駅西口駅前の特設ステージ、ライブハウス、ホテル、結婚式場、映画館、大型店などが会場となっています。高崎商工会議所でも、誰でも自由に利用できる無料貸し出し自転車「高チャリ」、オープンカフェを楽しんでいただく「高カフェ」、街中を歩いて食べて新しいお店と出合うイベント「高崎バル」など、高崎市街地の活性化を目的とした事業に積極的に取り組んでいます。高崎の“まちなか”に様々な世代の人々が集まり、買い物や飲食、音楽や芸術を楽しんでいただき、高崎のまちなかが更に活性化することを願っています。

　また、開催に際して多くの市民の皆様、企業・団体の皆様にご協力を賜っております。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。今年も存分にお楽しみ下さい。

新しい高崎、新しい芸術活動への期待

高崎音楽祭委員会名誉会長
高崎市長　富岡賢治

　高崎音楽祭の開催にあたりご挨拶申し上げます。

　高崎市ではこの度、JR高崎駅東口に整備する都市集客施設「高崎パブリックセンター」の基本計画を策定いたしました。この施設は音楽ホールゾーンとビジネスゾーンの２つで構成されます。

　音楽ホールゾーンには「高崎文化芸術センター」として2000人を収容できる多機能なメイン音楽ホール、400人を収容できるクラシックを中心とした小音楽ホール、多様なジャンルの芸術表現に対応できるメインスタジオと合唱やダンス、バンドなど練習の場となる7つのスタジオを設ける計画です。

　群馬交響楽団の活動拠点になるのは勿論、ミュージカル、ロック、ジャズ、能、邦楽など様々なジャンルの文化創造が繰り広げられることを期待しております。本年度中に基本設計に着手し、2015年度の着工を予定しています。

　高崎は以前から市民によるイベントや「まちづくり」が盛んな街です。多くの事業が市民主体で運営され、地元の企業や団体にも支援していただいております。この高崎音楽祭はその代表的な存在と言えます。様々な市民が企画・運営に携わり、世界を舞台に活躍する音楽家から高崎に縁のある方までが豊かな芸術表現を披露し、多くの人々がそれを享受し楽しんでいます。

　高崎パブリックセンターは「一流の芸術に触れる場所」、「芸術を創造する場所」、「感動を共有する拠点」となること目指しており、高崎音楽祭の開催趣旨と同様なコンセプトをもっています。都市にとって、芸術や文化の持つ創造性は重要です。文化と産業が相乗的な効果を発揮することで、都市は輝いていきます。高崎パブリックセンターからはじまる「新しい高崎」にどうぞご期待ください。

　また、高崎市は「音楽のある街」だけでなく、スポーツの振興にも力を注いでいきたいと考えています。2015年度には、高崎駅西口に新しい体育館が完成します。体育館は市民の皆様が使いやすい施設であるとともに、一流のスポーツを間近に見ることが出来る施設にもなります。どうぞご期待下さい。また、今年は榛名山ヒルクライム、榛名湖リゾート・トライアスロン、榛名湖マラソンが一斉にスタートしました。それぞれ全国から参加者が集まる、高崎ならではの大会に育っていくことを期待しています。

　このように高崎は更にエキサイティングな街になっていく可能性を秘めています。今後も高崎ならではの魅力を発掘していきたいと考えています。今年の高崎音楽祭でもバラエティ豊かなコンサートやイベントが開催されます。心行くまで素晴らしい、本物の音楽をお楽しみいただきたいと思います。また、最後に、高崎音楽祭の開催にあたりご尽力、ご支援いただきました皆様に心より感謝を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。