ごあいさつ

高崎音楽祭2015開催にあたって

高崎音楽祭は、高崎市制90周年の記念事業として1990年に開催され、「音楽のある街高崎」というテーマをもとに、高崎の新しい都市文化の創造と高崎の都市づくりの風を全国に発信するようになってから26年を迎えました。

高崎は群馬交響楽団ばかりでなく幅広い音楽活動が根付き、多くのアーティストを輩出し、多彩で個性的な音楽活動や音楽シーンのある都市です。「音楽のある街高崎」は、音楽を通して新しい高崎の都市づくりを進めていこうという高崎市民の「高崎への思い」と「まちづくりの精神」を表現したものだといえます。

その意味で「音楽のある街高崎」の26年の歩みは、高崎が「市民のまち」でありつづけてきた足跡でした。ジャンルを超えたさまざまな音楽や多くのアーティストとの出会いや、市民自らの表現活動が、市民の心や感性を豊かにし、高崎の都市力や感度を高めてきました。

これからも高崎音楽祭が「音楽のある街高崎」をリードして行く音楽イベントとして、また高崎の都市づくりの精神的・文化的なシンボルのひとつとして、その役割を果たしていくことが期待されています。

26回目となる今年は、現代の音楽シーンをリードし続ける玉置浩二と群馬交響楽団が共演するコンサートのほか、舞台やテレビなど多彩なフィールドで活躍し続ける美輪明宏が、美術、照明、衣装に至るまで全てを自身で手掛ける音楽プログラム、元祖渋谷系の女王こと野宮真貴によるコンサート、群馬交響楽団創立70周年祝祭コンサート、世界的なジャズミュージシャンによるコンサート、高崎ロックフェスティバル、現代音楽と能、舞踊といった古典芸能を融合させたステージなど、世界的に活躍するアーティストによる高崎でしか聴くこと、見ることができないスペシャルな公演を開催します。

高崎らしさを演出し、高崎の秋を彩る高崎音楽祭に、たくさんの人々が集い、楽しんでいただき、高崎の都市としての魅力や感性をさらに育んでいただければと祈念しています。