北関東・北信越最大 いつも新しい音楽の祝祭

高崎音楽祭2009の開催にあたって

 

hara  

音楽のある街高崎
まちづくりへの市民の「思い」と「精神」

 

  早いもので高崎音楽祭は今年で20回を迎えました。高崎市制90周年の記念事業として1990年に開催された第1回目の音楽祭「アルゼンチンの風」は、多くの人々を魅了しました。群馬交響楽団とタンゴとの華麗な共演や、チャランゴの王様ハイメトーレスの心を揺さぶる演奏は今でも鮮明に記憶されています。
 高崎音楽祭の20年の歩みは「音楽のある街高崎」というキャチコピーを冠して、高崎の新しい都市文化の創造と高崎の都市づくりの息吹を全国に発信するようになってから20年を迎えたということでもあります。高崎は群馬交響楽団ばかりでなく幅広い音楽が根付き、多くの人材を輩出し、多彩で個性的な音楽活動や音楽資源のある都市です。「音楽のある街高崎」は、音楽を通して新しい高崎の都市づくりを進めていこうという高崎市民の「高崎への思い」と「まちづくりの精神」を表現したものだといえます。
 その意味で「音楽のある街高崎」の20年の歩みは、高崎が「市民のまち」でありつづけてきた足跡でした。ジャンルを超えたさまざまな音楽や多くのアーティストとの出会いや、市民自らの表現活動が、市民の心や感性を豊かにし、高崎の都市力や感度を高めてきました。
 これからも高崎音楽祭が「音楽のある街高崎」を牽引して行く音楽イベントとして、また高崎の都市づくりの精神的・文化的なシンボルのひとつとして、その役割を果たしていくことが期待されています。
 今年もまた、高崎らしさを演出し、高崎の秋を彩る高崎音楽祭に、たくさんの人々が集い、楽しんでいただき、高崎の都市としての魅力や感性を育んでいただければと祈念しています。

 


高崎音楽祭委員会 名誉会長
高崎市長 松浦 幸雄